モデグラ11月号の最大の衝撃は、やはりハセガワの以下のニュースでしょう。
- アイマス仕様F-2は1/48でも発売される
- 完全新金型1/48 F-22ラプターはアイマス仕様機から発売される
- 実在するアメリカ空軍仕様は来春発売
- 1/48 F-14Dと1/48 F-15Eもアイマス使用機が発売される
さて……。
このニュースを「衝撃」と称したのは、もちろん褒め言葉ではありません。
買いたい人がいるなら、どのような仕様のキットであろうとも成立するのがビジネスの世界であり、「やってはいけない世界」に足を踏み外さなければ、何を発売してもとやかく言うことではありません。だから、ハセガワがアイマス機のラインナップを拡充するというだけの話なら、別に「単なる話題」として紹介するだけの話です。既にある金型を活用して別のデカールを付けて売るのなら、ビジネスとしても常識的な範疇です
しかし、「完全新金型」1/48 F-22ラプターをまずアイマス機から発売する、という選択肢はどうでしょう?
ざっと考えてみた懸念事項は以下の通りです。
- 「萌え」にさしたる価値を見出していない客はかえって引いてしまうかもしれない
- おそらく、真面目なスケールキットのモデラーの中で、そのような層はけして無視できる少数派ではないだろう
- それは、ハセガワというブランドのイメージダウンにつながる可能性も大きいのではないか
逆に、「もしも完成度が不十分なので、まずは痛機で誤魔化す(米空軍仕様までに完璧にする)」ような態度なら、目の肥えたACE COMBAT 6ファンを怒らせかねません。
これらのリスクへの懸念は、記事中で期待されている「ビギナーが興味を持つかもしれない」という効能で打ち消せるほど小さいと考えて良いのでしょうか?
更に言えば、以下のような者達が無視できない割合で出てくれば、問題は更にこじれます。
- アイマスのデカールを捨てる前提で、新金型のラプターを買うベテランモデラー
デカールを捨てられては、アイマスのファンは冒涜されたと感じるかもしれません。
こうなれば、アイマスファンの「萌え派」と、従来型のスケールモデルのモデラーとの間で血で血を洗う抗争が起きないとも限りません。
ハセガワはどこに行く? §
もう1つのハセガワの新製品は1/350矢矧「天一号作戦」。つまり、実質的に「特攻仕様」です。まさか、ハセガワというブランド全体が「自滅」を志向している……などということはないですよね?
感想……というか個人的な立ち位置 §
しかし、とりあえず私には関係のないこと……かな。
アイマスもアイマス機も痛機も全く関わる予定はないし。
現実的な時間とコストの問題から、スケールモデルを作る余地もあまり無いし。(作るとすれば、未組み立ての箱が貯まってきたSWEETの1/144の機体からだ。1/144なら製作時間も短くて済むしね。あとハセガワの1/72 F4Fも未組み立ての箱が2つもあるのだ)